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梅雨です
- 2012.06.26 Tuesday
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- 16:48
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- by 山田玲司
リオの国際環境会議に期待しつつも6月の台風に滅入ってます。でも、「新しい何か」を生むためにギターとか弾いてます。いつもの考えすぎです。スピリッツ連載中の『アリエネ』のカラーページを油絵の技法で描いたらやっぱり下手でした(笑)。
今週のFLASHはジャーナリスト・水島宏明教授の後編です。
僕はウルトラマンで育っているので、あれを作った世代が夢見た「正義」っていうものにいまだに支配されています。あの頃の「正義」っていうのは今の「正義」とは違ってて主人公の認めた「仲間」だけでなく世界すべてのものが等しく「幸せ」であるべきだと考えていた感じもするんですよね。
とか言っても「怪獣」には「話も聞かずに攻撃」でしたけどね(聞いて苦悶する話もあるけど)。
そんなわけで僕はまだ「正義」なるものに期待してしまいます。一部の「悪の組織」の利益のせいで子供達が泣くような世界にしてはいけないのだ、なんて思うのです。ところがそういう思いは裏切られることが多くて、そういう世の中の仕組みを知るにつれ「冷静さ」、「したたかさ」の重要さを感じまてます。「折れずにしなる」強さで生きて行きたいですね。
報道の客観性
- 2012.06.19 Tuesday
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- 10:24
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- by 山田玲司
今週のFLASHは、法政大学教授で「ネットカフェ難民」という造語を作った、元テレビ局解説委員の水島宏明さんの後編です。
この連載をしていて怖いのは、対談した相手がどんな人なのかという漫画から受ける印象は、伝える僕の主観で決まってしまうってことです。毎回1時間以上の話をして伝えられる言葉は本当に限定されてしまうわけで、僕が相手の表情や、どの発言を選択するかでその人の印象は全然違うものになってしまうわけです。本当に「何かを伝える」っていうのは難しいものです。
ところが一見客観的な装いをした「報道」なるものはやっかいです。切り取った時点で客観ではなくなるし、そこで伝える側の精神性が常に問われるわけです。「君の主観は何か?」ですよ。
なるほど報道に必要なのは「哲学」でもありますね。僕は3・11ショックより、その後に露呈したこの国のシステムと精神性に悲しみを感じていて、今も立ち直れません。
それは僕だけじゃないと思う。
著者謹呈
- 2012.06.12 Tuesday
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- 11:39
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- by 山田玲司
『絶薬』の古い読者さんが、自身の著作を献本してくれました。「初め『絶薬』は嫌いだったけど、自分で書いてみて山田さんは仕事をしていたんだとわかった」とのこと。わかってくれて嬉しいです。「仕 事だけ」じゃないけどね。
今週号のFLASHは、高田延彦さんの後編です。先週、前編を読んでくれた高田さんはすごく喜んでくれたそうで、すごく感謝です。
で、よく子供たちに「やりたいことを見つけて努力しなさい」なんて言いますが、大抵の人が「やりたいこと」と「自分が出来ること」、「お金になること」は違います、みたいに大人になっていくものですよね。ところがそうは言っても、好きなことをやってきた人に成功者が多いし「やりたくないこと」を成功させるのは難しい気がします。
戦うのが好きな「プロレスラー」が「社長」になると「本来の強さを失う」という話はこの国の本質的な問題の象徴みたいです。僕も何度となく漫画そのものから心が離れそうになって、苦しみながら漫画を描いていた時期がありましたけど、そういう時に良いものはできませんよね。「楽しいことは必ず成功する」かというとそうではないこともありますが「楽しく感じない」という感じにはその先に失敗する何らかの「種」が入っているみたいですね。
AKB総選挙
- 2012.06.05 Tuesday
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- 05:50
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- by 山田玲司
そんでもって今週の新・絶薬のゲストは、元プロレスラーの高田延彦さんです。最近「ブルーバレンタイン」という映画を見ました。「もしかしたら色んな事が出来る可能性があったかもしれない才能」と優しさを持った男が結婚生活の中で「つまらない男」になって、愛する女から見捨てられる話で、パリテキサスを彷彿させる名作だったんですが、これは男にとって深刻なテーマです。
今回の高田さんは結婚の前にその可能性を開花させていたので結婚後に訪れる「暮らし」という戦いに負けることなく「面白い男」を生きている人です。でもほとんどの男は学校では輝いていても、結婚したら「ただのオヤジ」になるもんで、そういう現実に直面する「女の絶望」をもこの映画は描いてましたね。若い頃は「結婚したら何もかもめでたし」と思えるみたいだけど、そこから始まるのがリアルな人生なんですよね。
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